1日10分でOK!ー家庭でできるコロナ禍の子ども達の学習・発達サポート(その2)
前回の記事では、コロナ禍のイギリスでおススメされている絵本をご紹介しました。今日は、その絵本を使って、家庭でできることをお伝えします。と言っても、特別新しいことではないのですが、ママやパパには「これでいいんだ!」と自信をもって取り組んでいただくためにご紹介しますね。制約のある「新たな日常」にルーテインとして馴染んでいければいいと思っています。
読み聞かせで一番大切なことは・・・
1日10分で充分なので、その時間は子どもに全集中して一緒に絵本を楽しみましょう。ここで大切なのは、
・ 一方的な本読みではなく、お互いが参加する
・ 子どもが興味を持っている題材にする
ということです。
年齢によって親が読み聞かせたり、大きくなれば子どもが声に出して読んだりすると思いますが、本読みで大切なのはお互いに参加すること。読み聞かせの時は、ただ文章を読み上げるのではなく、絵を指さして「この動物は何かな?犬だね。犬は何てなくんだろう?ワンワンって吠えるんだよ。」などと子どもに話しかけるというコミュニケーションが大切です。子どもからの応答がなくても乳児は頭のなかでフルスピードでたくさんのことを学んでいますので、一人語りで手ごたえが薄く感じるかもしれませんがそんなことはありません!逆に、子どものコミュニケーション力と語彙力がアップしますので、めげずにトライしてみてください。
また、子どもにページをめくってもらうのもいいでしょう。そんな風に、字面を追うことより絵本を通じて「子どもとコミュニケーションをとるんだ」ということを頭に置いてください。
それから、子どもが興味ある絵本であることも大事です。大人はうんざりするかもしれませんが、子どもは繰り返しが大好きです。同じ絵を何度も指さす乳児には、その度に「それは車だよ。」と声に出してあげてください。毎回同じ本を読んでほしいとせがむお子さんには、それを読んであげてください。その繰り返しによって、子どもは認知力を高めていくので、同じ本ばかりでいいのか?と思い悩む必要はありません。
いかがでしたか?「えっ、それだけ?」と思われた方、それでいいんです。大変な作業だと毎日続けるのが苦痛になってきてしまいます。是非、その「それだけ」でいいですから毎日お子さんと続けてみてください。
「我が家では読みき読み聞かせはもう既に習慣になっている」という方、素晴らしいですね。引き続き、お子さんとコミュニケーションを取りながらできているか、しっかりと振り返りながらその貴重な時間を楽しんでください。