シリーズ【イギリスの幼児教育】 第9回: イギリスにおけるナニーの歴史 その2「チャールズ国王とナニーの絆」
前回に続き、今回もナニーについて紹介していきます。
前回もお知らせしたように、昔はイギリスの裕福な家庭の子どもは、実の親ではなくナニーによって育てられるのが一般的でした。そのため、親に代わって、生まれた時から常に近くで寄り添ってくれるナニーは、子どもにとってはかけがえのない存在で、深い絆を物語るエピソードがたくさんあります。
第二次世界大戦で、イギリスを勝利に導いたちょっぴり強面のウィンストン・チャーチル首相。彼は、90歳で死を迎えたときのベッドサイドに、70年以上前に既に亡くなっていた自分の一番の理解者だった最愛のナニーの写真を飾っていたと言います。
現在のチャールズ国王も例外ではなく、幼少のころは公務で多忙な母親のエリザベス女王より、一緒に過ごす時間が圧倒的に長かったナニーとの絆の方が強かったといわれています。当然と言えば、当然ですよね。
そんなナニーのお話を元にした映画は数多くありますが、中でも有名なのが、1964年にリリースされたディズニーの実写映画のメリーポピンズ。
次回は、空から魔法のように舞い降りたナニーのメリーポピンズについて紹介します!