『12歳までに体験しておくべき50の遊び』 ― ナショナル・トラストのおススメ(その1)
イギリスのナショナル・トラストとは、貴重な自然や歴史的に価値のある建物や自然の景勝地などを守っていこうという活動を行っているボランティア団体です。19世紀末に誕生し、現在では英国最大の自然保護団体となっています。ピーターラビットの作者、ベアトリクス・ポターが絵本からの印税が入るたびにイギリス・湖水地方の土地を購入し、4000エーカーもの土地をナショナル・トラストに寄贈したという有名な話もあります。
このナショナル・トラストが推奨している「12歳までにやるべき50の遊び(‘50 things to do before you're 11¾’ activity list)」があります。子ども達が自然に触れ合うことで心豊かに育つよう、親子で楽しめる50の活動を紹介しています。その中からいくつかをこれから3回にわたってお伝えしていきます。
Roll down a really big hill(丘をゴロゴロ)
「丘を下るのに一番早い方法!」と紹介されているのがこれです。横に寝転んで、ゴロゴロと丘を転がっていく姿をよく目にします。下に着いて大人は目を回しているのに、子どもはすぐに丘を駆け上がって、また下にゴロゴロ・・・よく目を回さないものだと感心します。
Build a den(木で住処を作る)
イギリスではちょっとした森でも散策しているとよくden(巣・住処)があります。これは、その森の木や枝を使って組み立てた木の住処で、訪れる人が足を止めて自分たちが思うように作ります。誰かが作ったものを取り壊して、自分のdenを作って遊ぶ、また別の人がやってきて・・・との繰り返し。みんなで試行錯誤しながら立派なdenが出来上がると、とても気分の良い達成感を味わえます。
Go welly wandering(長靴でお散歩)
イギリスは天気が悪くても散歩をするお国柄であることは、以前の記事でご紹介したことがあります。濡れたり汚れたりするのを気にしなくても済むような格好をして、あえて水たまりや泥の小道を進むのが楽しいんです。
ナショナル・トラストのサイトには他にもこの「50シリーズ」があって、「ビーチで楽しめる50の遊び」、「おうちの庭で楽しめる50の遊び」などアイディアがいっぱいです。この夏、親子で楽しんでみてはいかがでしょう?
次回もこのリストからイギリスらしいものをいくつかご紹介いたします。
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