イギリスのお家はレンガ造り - 「3匹のこぶた」のようにレンガ積みで遊べるおもちゃ
三匹のこぶたと悪いオオカミのおとぎ話『三匹のこぶた (The Three Little Pigs)』は世界中で知られている童話です。イギリスでも子ども達は、あのBig Bad Wolfの有名なセリフ "Then I'll huff, and I'll puff, and I'll blow your house in!!" と言いながら、ブロック遊びなどで崩したり組み立てたりを楽しんでいます。このお話はいろいろな教訓が含まれているので世界中に童話として広まりましたが、実はイギリスの民間伝承を基にしていることはあまり知られていません。
1番目のこぶたはワラで、2番目のこぶたは木でお家を作るけれど、オオカミに吹き飛ばされてしまいます。でも3番目のこぶたはレンガでお家を作ったので、オオカミでも吹き飛ばすことはできなくて幸せに暮らしました、というのが大まかなあらすじ。実はここにイギリスらしさを感じることができます。それはいまだにイギリスではレンガ造りの家が大半だからです。そして本当に丈夫です!
日本で家を探すときは、築年数が浅い新しい物件に価値がありますよね。でも、イギリスは全く逆なんです。何十年も建っている頑丈な家に価値があり、新築は「何があるかわからない」と避ける傾向にあります。こんな風に、3匹のこぶたの精神は、イギリス人の家選びにも受け継がれているのかもしれません。
そういうこともあって、建設中の家ではレンガ職人をよく見かけるのですが、まあその手つきの鮮やかなこと!子ども達は興味深々で時間も忘れて見つめていたりします。そんな身近なレンガ積みを遊びに取り入れているおもちゃがこちら。写真にあるように、本物同様の大きさのレンガ(フォーム素材)に、職人と同じようなレンガコテ(木製)まで揃っています。そんな臨場感あふれるおもちゃで、子ども達は職人になりきったり、『三匹のこぶた』ごっこで遊んだりしています。幼児期の発達に大切な感覚遊び、想像遊び、ごっこ遊びなどに非常に最適なので、イギリスの保育園では人気ある遊び道具のようです。
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